ブラック企業を撲滅するために必要なこと

前回、ブラックを撲滅することは、社会構造の改革につながるんじゃないか?っていう話を書いたと思うんだけど、そもそもブラック企業なんてものが、なぜ存在可能なのか?

労働者1人1人が自分の市場価値を意識して安売りをしないってことを徹底すれば、ブラック会社は存在したくても存在できないはずなんだよね…。

他にもあるかもしれないけれど、パっと思いつ理由は主に3つ。

1.賃金とか関係なくその仕事をして生計を立てたい労働者がいる場合。つまり労働者自らが望んで労働力をダンピングしてる場合。

2.ブラック会社だけど、地方とかで他に仕事が存在しない。

3.ブラック会社だけど、能力不足でまともな会社に入れない。


1は、労働者自らのダンピングが原因だから、最低賃金の設定と残業強制の禁止、残業代の支払いの徹底、違反を厳罰化という形で法整備すれば、解決する。

2については、法整備をした結果、場合によっては地方の働き口がなくなってしまうかもしれない。もし特別何も対策をとらないのであれば、これって限界集落なんかと同じで、そもそも社会全体からみたら、その地方を切り捨てざるを得ない。

だから対策として都会にはない産業を興す必要があると思う。例えば、水とか電気とかを地方で作って、それを都会に売り込むとか。今は食料がそれにあたるけど、インフラ関連はそういう方向でいいんじゃないかな。全体的に都会に住むことに対するコストを底上げして、地方とのバランスをとれば、必然的に地方にも人が流入して人口がある程度回復すれば、結果として働き口も増えるはず。

3については、人材育成を社会全体でシステム化する必要があると思う。そもそも論として、高等学校と大学のカリキュラムが社会に対する人材育成の義務と責任と現状では全然負えてないのが非常によろしくない。税金を投入しているのに、それが社会全体に対する投資になっていない。学歴なりの実力がないなら卒業させない、逆に有能な人は飛び級でどんどん上にいってもらうといった感じで教育制度を改革すべき。

あと社会人になってからのスキルアップキャリアプラン立案を行う専門の産業を興すべき。今の派遣会社なんて、労働者を使い捨てにするだけなんで、これを改革する。制度として、給与の安い人からのピンはね率は低く抑えて、給与が高くなるに従ってピンはね率をあげていくことを強制すれば、派遣会社は人材の育成とキャリアプラン立案に真剣に取り組むと思うんだよね。

とまあ、こんな感じでブラック企業が成立できる条件をつぶしてやれば、よいのではないかなーと思う。

最底辺層に対する救済は次回にでも。