バイトが馬鹿をやる理由=衣食足りないから、礼節を知らん

よく、低収入だからとか仕事がキツイからとか、議論されているけども、そんな真面目な理由なんてないんだろうなあと、直感的に思ったりする。

義務教育のときに、各クラスに数人、おバカなことをしてクラスメートを笑わせるお調子者がいたと思うけど、おそらく、そういうノリなんだろうなと想像する。

多分、仕事自体は大して面白みがなくて、当然だけどやりがいもなくて、なんとかして職場で仲間内で楽しいことを見つけようとした結果、食材でおふざけをしたりという感じなんだろう。

このノリって飲み会のときのイッキ飲みにちょっと似てるなと思った。飲み会してもイマイチ盛り上がりに欠ける、でもなんとか飲み会を面白くしたい、イッキ飲みにはリスクがあることもなんとなく分かってるけど、若さゆえの無思慮&仲間内のノリでイケる、といった考えで、安易にイッキ飲みをしたり、させたり。

もし、本当にこれが理由だとすると、おそらくバイトがバカをやる職場には仕事における緊張感とか、仕事をする上でのメリハリがないんだろうなあと推測される。

日本人が劣化したとか、今時のわかいもんは、親の躾がとか、人材の質そのものについて議論されているけども、その点については、私の意見は一貫して「衣食足りて礼節を知る」だ思う。

日本人が劣化したのは、90年代から続く構造不況で衣食足りてない人間が増えて、その分礼節がなくなったからだと思う。

現実にバイトを安くこきつかうしか収益をあげる手段がないのであれば、そのバイトに緊張感をもって仕事に取り組んでもらう職場をシステムとして作るほかないだろう。具体的には常時、正社員を必ず店舗におくとか。ファミレスとかコンビニとかでもバイトしかいない時間帯があるようだけど、これから先は、監視者をきちんとどの時間帯にも置いて、リスクヘッジをしていくしかないだろう。

衣食足りないせいで、礼節を知らない人材が増えてしまった問題は、1企業の力でどうこうできる問題ではなくて、最終的には政治が解決すべき問題だと思う。

少子化とか晩婚化とかも同じで、根っこは雇用と経済の問題で、解決は政治にしかできない問題だろう。

今の日本の問題は、政治家の体たらくが招いたと言ってもよく、その政治家を選んだのは国民と選挙のシステムだ。

国民をすげかえることはできないから、選挙の仕組みと議会制民主主義の仕組みを改めて見直すべきじゃないかな。