大麻合法化の流れって、貧乏人からさらに税金を毟り取るための施策だと思う

アメリカで大麻合法化がはじまった。


今回合法的になってから、はじめて手を出す人もいるだろうけれど、コアの消費者は、違法なときから吸っていた人たちだと思うんだよね。


それが多数派になってしまい、ついに合法化するところまできたってことは、薬物としてはメジャーな酒とかタバコのユーザーと同じレベルで大麻ユーザーが増えたってことだと思う。


なんで増えたのか?


大麻を消費する側の視点で考えてみる。基本的に薬物依存って、現実逃避が目的なのかなって思う。


例をあげれば、酒とタバコだって、基本的には辛い現実をごまかすためのモノだよね。


酒は酔っ払って気持ちを解放することがメインだよね。ノンアルコールの酒を好んで飲む人はいない。あれは車を運転する人とかが仕方なく飲むものだ。


タバコも気分を落ち着ける効果があるよね?イライラしてるときに吸うと気持ちが落ち着くわけだ。


禁煙エリアはかなり広がってきているし、タバコの害が宣伝されまくってる。将来肺がんになる可能性をあれだけ示唆されていても、まだまだタバコに依存している人は多いよね。


そう考えると、これまでNGだった大麻がOKになるほど、今のアメリカには現実逃避したい事象が多い世の中なのかなと推測できる。


大麻を消費する側としては、現実逃避可能な薬物が増えれば、それだけ人生が楽になるわけだ。


もう1つ、解禁する側の視点でみてみる。


かつてのアメリカって自由の国でアメリカンドリームの国ってイメージだけど、実際の今のアメリカって国は、かなりキツイ国だと思うんだよね。


なにしろアメリカ国内の産業は多国籍企業のせいで、完全に空洞化しちゃってる。自動車をはじめとする製造業はアメリカ国内じゃ人件費が高すぎるからメキシコとかに流出しちゃっているだよね。


中間層が従事する産業がないんだから、中間層は存在できない。貧乏人か富裕層しかいない二極化した貧富の格差がヒドイ国なんだよ。


新自由主義って突き詰めると、敗北した人間はすべて自己責任なんだよね。そして敗者がたくさんいればいるほど、一部の勝者が富む仕組みになってる。


でも、それじゃ税収がなくなって国家運営が厳しくなる。元々アメリカは国家財政が厳しい国なんだし、とにかく貧乏人からでも何とか金を毟り取らなきゃならない。


大麻は他の薬物と比べてトラブルが少ないし、社会が負担するコストは低い。そして貧困のせいで不満の多い国民のガス抜きができる。何より、税収が入ってくる。


かくして、現実逃避したい貧乏人と、貧乏人のガス抜きをしつつ、貧乏人から金を毟り取りたい政府の利害が一致して、大麻合法化の流れになったんだと思う。


だから、この流れは加速すると思う。そしてすぐにアメリカ中にいきわたると思う。だって、アメリカが行き過ぎた新自由主義をやめない限り、今の状態はかわらないから。


でも、これって経済政策の失敗を薬物で誤魔化されているだけともいえるよね。それに気がついて、アメリカって国をまともに戻そうとする人たちが出てくるかな?


今後のアメリカって、ちょっと見ものだと思う。