すき家の一時閉店が示す団結することの重要性

すき家が人手を確保できなくて、一時的に閉店しているらしい。


2chの掲示板等で、バイトの人たちが一斉に示し合わせて辞める行動に出たらしい。で、必要な人員が確保できないから、一時閉店状態ということみたい。


まあ、何年か前からゼンショーの現場で働く従業員に対する待遇の悪さは指摘されていたわけだし、実際、いい気味だと思うんだよね。


大体さ、吉野家とか松屋とか同業の他社は、そういうことがおきてないんだから、いかにゼンショーが無茶をしているかがわかろうってもん。


ちなみに、深夜に牛丼食べにいくと、吉野家は3〜4人の従業員がいるし、松屋も2〜4人くらいはいるけれど、すき家は絶対にどんなときでも1人だもん。


強盗に押し入られるのも、すき家が圧倒的に多いんだよね。警察から改善勧告を受けているのに、それもガン無視したよね。


現場のバイトにしてみれば、低賃金で仕事もきつく命の危険まである職場に、何の義理も親しみもないよね。この条件の職場にしがみつく必要なんて全くないから、同業に移ればいい話だよね。


現場で働く人がいなければ、会社を持続できないってことは、ごく当たり前の基本的なことだと思うんだけど、まあそれがわからない経営者ってことなんじゃないかな。


別に、相場を大幅に上回るくらいにバイト代を出せとは思わないよ。はっきりいって牛丼家の現場のオペレーションには、それほどの価値はないと思うし。原則として換えがいくらでも効くはずだよ。


にもかかわらず、従業員が大挙して辞めてしまって補充がきかないってのは、それ自体が経営の失敗であって、今回これが情報として周知されちゃったのはかなりのダメージじゃないかな。


この状況が続けば、株主が黙ってないでしょ?店を開けば利益があがるのに、開くためのお膳立てが出来ないってことだから、当然経営陣への批判が出てくる。


渋々ながらも、待遇を改善するしかなくなるよね。いやー、本当に団結って大事だよね。


企業の経営者の中には、相場ってもんを無視して、とにかく人件費で無茶な値切りする人が、たまーにいるんだよね。そういう人って総じて従業員に対して一切の敬意を払う気がないっぽい。


従業員だって、当然それはわかるんだよね。自分は大事にされてないって。敬意も払われてないって。今回みたいに労働者が団結して一斉辞職なんて、その慣れの果てなわけだね。


投資家からみた経営手腕としては本当に下の下でしょう。そういう意味では、吉野家がバイトあがりの人を社長にするって考えは、正しい面もあると思うよ。


今回、ネットで団結状態を作って、実際に行動に移したわけだけど、本来はこれって労働組合の仕事なんだよね。既存の労働組合の存在意義ってなんだろうねえ?


この手の会社の経営者たちは、そりゃーさぞかし移民が欲しいだろうね。


何しろ、移民の人たちは日本に生活の基盤やコネやツテがないんだから、どんな劣悪な条件でも黙って働くしかないもんね。まさに現代の奴隷制度だよね。


今回の件、1つをとってみても、移民促進とネット規制ってのが経営側の本音だろうね。それが経団連経由で政治家にあがってるわけだ。


とまあ、経営側を結構ディスってみたけれど、これはあくまでブラック企業が対象なんだよね。従業員とソコソコ健全な労使関係が築けているなら、それが理想だと思うよ。


ちなみに、私は労働者が権利を主張しすぎても会社と国が傾くと思ってるんだよね。ちゃんと話し合って適正で相場なりな待遇であることが望ましいと思ってる。


だから、今回のような労働者が団結してブラック企業に対して穏便に実力行使するような出来事は世の中全体から見たら、いいことだと思うよ。