新入社員に対する激励のメッセージをみると、両極端なんだよね。

このご時勢だから、極端にポジティブだったり、逆に極端にネガティブだったりするメッセージが出てくるのも無理もないんだけど、ハッキリ言うけど、あんまり真に受けないほうがいいよ。


意識が高いメッセージも、極端にやる気がないメッセージも、メッセージを発したその人の境遇だからこそ生きるメッセージであって、それが自分に合ったメッセージだとはいいがたいんだよね。


例をあげると、「努力が報われると思うな」とか、「ピンチがチャンス」とかね。ちまたには、実にいろいろなアドバイスがあるけれど、そんなのは自分で実感して学ばないとダメなことなんだよね。


だから、そういうのは流し読みで十分だと思うよ。


他人が作ったフィルターで世界を見る前に、まずは、自分の目でみること、感じること、考えること、雑音をフィルタリングすることを、鍛えたほうがいいよ。


最初の3年間は、自分なりにベストを尽くすことを心がけて、とにかく一生懸命やって、いろいろなことを自分のモノにしていくのがいいだろうね。


ただし、以下の2つのアドバイスだけはガチです。どんな人にでも通用する概念です。
必ず頭にいれておきましょう。


1つ目は、心身の病気につながるような仕事を強制されるような職場は、本当にすぐに見切りをつけたほうがよいです。


残念ながらそういう職場はごまんとあって、しかも外からはわかりにくいことがあります。


よく3年粘れなんて話を聞くけれど、それはあくまで我慢できる範囲での話。運悪く、そういう会社に入ってしまったら、逃げ出す算段をつけるべきです。


精神病になったり、身体を壊したりするような激務の仕事は、基本的にヤバイです。どうしても続けるなら目的意識をもって、期限を区切って頑張るべし。

もちろん、目的を達成したら、すぐに逃げをうつこと。


精神病とか、腎臓・肝臓を壊すと、最悪の場合、死にます。


死なずに済んでも、病気と一生の付き合いになる場合が多いです。常に病気の影が付きまとって、どうしても人生を楽しめなくなる。


だから、これはヤバイと感じたら逃げを打つのが正しいよ。


もうひとつは、これ。


お金をためよう。


そのお金は、本来なら自分が自分のために使えた人生の時間を、会社に切り売りして手に入れたものなんだよね。


つまり、給料=人生の一部といってもいい。


だから、くだらないことに散財するのは本当によくないことだよ。


給与をためるということは、人生をためることなんだよね。


もし何かがおきて、職を失ったとき、次の仕事がなかなか決まらなかったとしても、ためといた人生(お金)がたくさんあれば、その分だけ生き延びることが出来るわけ。


今のご時勢、会社が10年後も安泰だと思うこと自体が間違ってる。だから備えておかなきゃダメ。


スキルをつけたり、人脈を広げたりも大事だけど、最後に頼れるのは自分の稼いだ金だよ。


ためとくばかりじゃ疲れる? もしお金を使うなら、自分の人生に対して潤いを与える価値があることに使うのがいいよ。


ということで、新入社員の人たちも、会社入って一週間が過ぎた頃だろうけど、頑張ってね。