子育てが一段落した主婦を雇うことの難しさ

女性が働くことに関して、いろんな人がいろんな意見をいうけれど、私の考えでは有能な人間は社会に出て働いて欲しいと思ってるんだよね。実際、かなり有能な女性って、確かにいるんだしさ。


だけど、かつて明らかに有能だった女性が、子供が小学校高学年になって余裕が出来たから働きたいと願っても、働き口がスーパーの惣菜売り場でパートみたいな話は結構まわりでも見かける。


今まで、何度となく面接をしてきたけれど、やっぱり主婦の応募は書類の段階で通せないことが多かったんだよね。子育て中が長かったからブランクがあるとか、その場でいろいろ理由をつけてた記憶があるんだよ。


この件についてよくよく考えてみると、結局、今ある社内組織に、応募してきた主婦をピースとしてハメこむことができるか?っていう問題を解消できないからなんだろうなーと思うんだよね。


これは中年以降の男性も同じことで、要するに、うまく言うことを聞かせることができるか?組織内に無用の軋轢を産む結果にならないか?っていう不安が現場側から出てくるから書類の段階で落すしかない結論になってしまうんだよね。


要は、組織内にいる管理職が、年下の男性社員以外をうまく使いこなした経験がないから、主婦とか年上の実績ある男性を使いこなすには不安があるってことだね。現場側からも無理無理って話が返ってくるしね。


どんな会社組織でも基本的に既存のヒエラルキーが出来ていると思うけれど、有能な人が応募してきたときに、その人を組織の中核に据えようとすると、既存ヒエラルキーを破壊されることを恐れる管理職が猛反対することが多いんだよなあ。


でもね、それでも主婦をうまく使いこなせないかなーと思うことがあるんだよね。


なぜかっていうと、子育てが終わって一段落している主婦っていうのは、大体家も購入していてローンを組んでいる場合が多いでしょ? 持ち家があって、地域の住民として定着している主婦は、ちょっとやそっとじゃ辞めないと思うんだよね。


若い野心あるエンジニアなんだかだと、他所から引き抜きがかかると超サッサと辞めていくことが多いんだけど、主婦の場合、簡単には移動できないから、その分、こき使えるわけだし。


特にソフトウェア事業関連は、フレックス制度を導入しているところが多いし、子供が熱を出したとか、今日は幼稚園の迎えにいくため、早くあがらなきゃとか、そういう個々の事情に配慮しやすいと思うんだよね。


でも、主婦を入れたいって話をすると、その場にいるほぼ全員が反対するんだよね。実際、同業他社でも子育てが終わった主婦を再雇用するみたいな話は、あまり聞かない。


でもね、昔はマネージメント能力とか交渉能力があってバリバリ高給で働いていた人がマックでパートとしてポテトを袋に詰めているのは、どう考えてもオカシイし勿体無いと思うんだよね。


働きたい主婦を適材適所で働かせることができれば、絶対オイシイと思うんだけどなあ。ちょっと考えたくらいじゃ分からないような、難しい問題が控えているのかもなー。