トランプ氏が大統領になったら？むしろ日本にとってチャンスだと思うんだよ。

最近のトランプ氏の勢いをみて、あのヤバイおっさんが大統領になるんじゃないかと本気で心配する人が増えてきたんだと思うけど、彼が大統領になったら日本にとっては悪夢だ、という記事が増えてきた。

まあ、確かにそういう見方も出来ると思う。トランプは米国の日本防衛において、日本にもっと金を出させようとしてるからね。彼が目指す米国のあり方は孤立主義だから、それは当然の考えだと思う。

要はアメリカさえ上手くいっていれば、それで何の問題もないって、そういう考え方なんだよね。

さて、米国の孤立主義は日本にとってヤバイのか？というと、ヤバイという見方は確かに出来ると思う。何がヤバイかっていうと、それは戦前の世界によく似ているからなんだよね。

孤立主義の怖いところは、例えばある孤立主義の国が何か特別な理由で暴走を始めたときに、それを止められるか？ってことなんだよね。

例えば、戦前の日本なんて、いろいろ理由はあったにせよ立派に孤立主義だったし、まあ、やっぱり暴走していたと思うんだよ。ちなみにナチスドイツもかなりの暴走っぷりだったと思う。

といっても、あの当時の列強は程度の差はあれ、みんなあんなもんで、別に日本だけが悪いとは思わない。単に白人同士で連合を組んでいたっていうのと、ユダヤ金融の影響が強い国同士でつるんでいたってだけだと思うんだけどね。

ただ、それに反抗するためとはいえ、やっぱり日本もかなり暴走していたと思う。私の考えをいうなら、満州国建国までは国際社会からは、後の祭りってことでギリギリ許容されたんじゃないかと思うんだよね。

どうしてかっていうと、満州は中国の一部ではあったけど、欧米列強のどこの国の植民地でもなかったから。つまり自分たちの領域を侵害されたわけじゃなかったから。

だけど、南に進出して東南アジアへの野心らしきものを、見せちゃったでしょ？あそこがやっぱり１つの分岐点だったと思うんだよね。あ、こいつ、東南アジアのウチらの利権、奪う気だな？って。

まあ、結局、そこから日本が敗戦するまでは、いろいろあったわけだけど、そこから国際社会のあり方は孤立主義をやめて、協調路線を強めようという方針になったんだと思う。

日本やドイツが暴走した原因の遠因として、やっぱりブロック経済があったと思うわけ。つまり自国さえよいってやり方をしていくと、それにあぶれた国は戦争という手段に訴えるしかなくなるわけね。

この点に関しては、日本さえよければ後はどうでもいいと思っている私も同意せざるを得なくて、結局、資源がない日本は安全な自由貿易がある程度保証されていないと、立ち行かない国だと思ってる。

いまや自由貿易はかつての冷戦の枠組みすら超えていて、ロシアの天然ガスなしでは欧州の産業は成り立たなくなってるくらいだし、つまり、欧州はロシアとはどうしたって戦争は無理な状況になってる。

こういうがんじがらめの関係を作ることで、核武装以外にも先進国同士での全面戦争は難しいという枠組みを作っているのが、自由貿易協定なんだよね。

まあＴＰＰなんかはいろいろ問題があるのは確かだけど、戦争を抑止するための協定であることも、また事実だと思うんだよ。

さて、現代の世界においてアメリカが孤立主義に入ると、それがどんな影響を及ぼすかなんだけど、つまり、それは自由貿易協定を反故にする国が続出するんじゃないかと思うわけだよ。

自由貿易が担保されないということは、状況によっては力づくで相手を交渉のテーブルに座らせる必要があるってことなんだよね。

日本の食糧自給率とか原油とかを考えてみればわかるけど、止められたら実力行使に訴えるしかない。先の対米戦争も直接の原因は石油の全面禁輸措置がキッカケでしょ？

しかし、昔と違って現代は相手がどんな国であったとしても、必ず交渉のテーブルに座らせることが出来る手段があるんだよね。どうしても決定的に決裂ができない手段。

それは核武装をすることなんだよね。

つまり、アメリカが孤立主義に陥って、国際協調の維持に貢献することを放棄した場合、それが全世界に波及すると同時に各国は独自に自分の国の安全保障を確保せざるを得なくなるわけ。

日本も、食料やエネルギーにおける安全保障を脅かされる状況になった場合、相手を交渉のテーブルに座らせるために核武装せざるを得なくなるわけ。

逆に核という絶対的な力を持っていない場合、もうその国は核武装をしている国の属国になるしかないんだよね。だって、相手を強引にいうことを聞かせる力がないんだから。

実はこれは今現在であっても同じで、日本が中国やロシアにナメられているのは、それは日本が核武装をしていないからなんだよ。経済と科学技術はスゴイが、事実上アメリカの属国だから。

そのアメリカが日本を守ることをやめたら、日本はロシアや中国に脅されたら、すかさず降参するしかなくなるわけ。

下手をすると、当のアメリカが日本を脅すかもしれない。いいから日本の金をすべてよこせってね。核武装をしているという点でいうなら、北朝鮮ですら日本にとってはかなりの脅威なわけ。

つまり、日本は戦後から今まで、親方アメリカの腰ぎんちゃくをやって、国防をアメリカに丸投げして、経済と軍事のいいとこ取りをしてきたわけ。

でも、親方が左前になってきてて、下手すると子分である自分の財布を無理矢理奪いにくるかもって状況になりつつある。

タコだって追い詰められれば、自分の足を食うわけだし、日本は今、タコの足だっていう認識でいいと思う。

じゃあ、どうするよ？って話。

１つの選択肢としては、親方を変えるって手はあると思う。これは韓国とかがこの路線だよね。韓国はアメリカに見捨てられることを見越して、今は中国にかなり接近してる。

まあ、歴史的にも韓国はずっと中国の属国だったわけだから、もう１回属国に戻ることに抵抗はないのかもしれない。

だけど、属国になるにしても、アメリカと同じくらい一応無茶をしない国って難しいんだよね。ロシアにしても中国にしても、どんな目にあわされるかわかったものじゃない。

きちんと裁判を受けさせてもらえる法治国家で、約束事はきちんと守る国といったら、それでもやっぱりアメリカなんだよね。

なので、もう１つの選択肢として日本自身が親方という形で独立するっていうのがいいんじゃないだろうか？

日本が親方になって、周辺の国で日本に保護を求めてくる国を比較的ゆるやかに属国として統治するのがいいんじゃないかと思うんだよ。（　心情的に朝鮮半島は保護したくないけど。　）

中国の圧力を受ける台湾、東南アジア、あたりは日本の核の傘に入ると思うんだよね。もちろん、それだけの軍事力を維持するために、東南アジアや台湾にも相応の軍事費を負担してもらう。

おっと大事なことを忘れていた。インドとの同盟を忘れちゃいけない。中国やロシアと相対するためにはインドはぜひともこっちの味方にしておかないと。

その上で、アメリカとは東アジア地域の安全保障を担当するということで、いくらかの便宜を図って、出来る限り同盟を継続する。

こういう状況を作り上げたら、多分、ロシアは擦り寄ってくると思うんだよ。中国とつるんでいたって、ジリ貧だからヤバイもんね。

まあ、そうなると、超大国といわれるアメリカや中国にも大きな変化がおきると思うけど、とにかく、トランプが大統領になったらなったで、日本はアメリカ頼りではない自立を模索しなきゃならない。

それは日本がまともな国になる第一歩だと思うんだよね。

まあ、これは私の持論だけど、みんながソコソコ豊かに幸せに暮らせる世界を目指すなら、ユダヤとアングロサクソンに秩序作りを任せるんじゃなくて、日本人に任せたほうがいいと思うんだよなあ。

それには力がいるし、力を行使する決意もいる。

アメリカがやる気をなくすってことは新しい秩序作りが近づいてるってことだよ。

そろそろ、そういうことを見据えて準備をすべきなんじゃないかな？