なぜ、日本のことだけを考えた本物の保守が育たないのか?

田母神氏が逮捕されたね。


まあ、どういう罪状でどういう判決が出るのかをよく見ておきたいところなんだけど、とにかく気持ちとしては、残念という気持ち。


ひょっとしたら、真性の保守として大きな勢力になり得たのかもしれないのに。


都知事は、今、舛添氏がやってるけど、金の使い方について批判されまくってるじゃない?まるで日本の外交使節かのように韓国と外交しまくってるし、韓国優遇施策を都政でやってるよね?


明らかに舛添氏はNGなんだけど、田母神氏が駄目となると、じゃあ、誰ならよかったんだよ?って話なんだよね。


おそらくだけど、クリーンな政治家なんていないんだろうなと推測してる。選挙で当選するためにグレーゾーンというかバレなきゃグレー的なゾーンに、みんな踏み込んでいると思うんだよね。


となると、逮捕されるかされないかは、どういうところで差がつくのか?


結局、その人にどれほどの力があるのか?ってことなんだと思う。


このタイミングで田母神氏が逮捕されたということは、次の選挙が近い状況では彼は自民党からも邪魔な存在として認識されているんだろうなと、そう思う。


彼にはそれを跳ね除ける力なかったし、自民党も利用価値を見出せなかったってことなんだろうね。


私としては田母神氏が駄目だったとしても、次の力のある真性の保守を標榜する政治家が現れて欲しいんだけど、ちっとも出てこなさそう。


これはなぜなんだろう?って真面目に考えてみた。


政治家が選挙で勝つためには信じられないほどのお金が必要だし、ということはお金を出してくれて、なおかつ票田になる組織が必要なんだけど、どちらも保守を標榜する政治家には不足しているんだろうね。


だってさ、保守を標榜する組織ってすぐに思いつく?


民進とか共産とかなら、自治労とか労働組合系の人たちがすぐに思いつくけど、保守を標榜する組織って思いつかないんだよね。


いまや日本の国内だけで物事を回せている大きな産業なんてほとんどないんだよね。どの産業も何かしらの形で海外に依存しているじゃん?


中国との関係が強化されている会社は、中国をないがしろにする政党には絶対に献金しないよね?


同じ理由でユダヤをはじめとする国際金融資本や石油資本と関係が深い会社も、アメリカや欧米と関係を悪化させる政党には献金できないんだよ。


となると、純粋に日本国内だけで輸出をあまり考えていなくて、さらに海外から原材料を輸入することも考えていない産業しか、純粋な保守の支持層にはなりえないってことになる。


そんな産業が今の日本にある?強いていえば農業?酪農とか畜産とか?あとは漁業とか?
第1次産業は保守の支持層になりうるかもしれない。


でも、今の日本の産業構造を考えると、第1次産業って一番規模が小さいと思うんだよね。第3次産業なんかと比べるとどうにもならないくらい小さい。


そういう小さい産業の、しかも細かく分断された農家が献金をしたところで、大きな勢力になりえないのかもしれないね。


となると、あとは浮動票を集めるしかないんだけど、日本の浮動票勢力って、要はサラリーマンってことになるじゃない?


サラリーマンってさ、自分がどういう勢力に所属しているのか?って自覚とか、自分がどういう政治信条を持っているか?っていう自覚とか、全然ないんだよね。


だから、そのときの気分で適当に投票しちゃう。


そういう浮動票が集まって、一時的に保守が勢力を伸ばすことがあったとしても、継続して勝てる組織作りは出来てないから、すぐに風向きが変わっちゃうってことだよね。


こういう付和雷同なところって日本人の典型的な性質だと思う。


だけど、だからといって戦前のように固い信念と異常に強い愛国心みたいなもので国をまとめようとすると、それはある種の宗教だし、それはそれで国のあり方が合理的じゃなくなるから怖いじゃない?


だから、浮動票をまとめる合理的で冷静な組織が作れなきゃ、現状のままなんだと思う。


これは日本だけじゃなくて、グローバル化が進んでいる国はみんなそういう傾向っぽい。


ほら、アメリカでも共和党右派の保守勢力がどんどん少数派になってきてるでしょ?


これが世の中の流れだから、その上でどう日本を維持して守っていくかを考えるしかないのかもね。