スイミングスクールとかスポーツ系の習い事に通わせるなら、親が知っておくべきことは5つあると思う。
親が子供のおかれている状況を見誤ってしまう実例 スイミングスクール編 - しんじろう(仮)の日記
前にこんな記事を書いたんだけど、あれからちょうど一年くらい。トータルで2年半ほどスイミングスクールに通わせて、いろいろわかってきたことがあるので、それを書いてみるよ。
まず、今の状態について書いとくと、うちの下の男の子は小学校2年生の3学期なんだけど、ヘルパーを使ってる状態で、クロールの練習をしている。
ヘルパーってのは発泡スチロールみたいなので出来た背中につける浮きみたいな奴ね。それで浮力を補助してもらいつつ、手と足を使って泳ぎながら、息継ぎの練習をしている。
まず、1つ目、最初に認識すべきことは、スクールに完全お任せは絶対に駄目ってこと。
ほとんどのスイミングスクールのコーチは、子供の上達や進級がインセンティブになってない。つまり、いくら苦情を言おうが、全然彼らは全然堪えてないし、自分のこととして認識すらしてない。
というのも、子供が上にあがらなくてもスクール内での自分の評価は変わらないから。ほとんどのコーチがバイトのことが多くて、本当に泳ぎを教えるプロとしてコーチをやってる人間はとても少ない。
実際、コーチの入れ替わりは信じられないほど激しい。同じ級のままなのに、2ヶ月たつと違うコーチに変わってるとか、普通にある。彼らが親身になって子供たちに泳ぎを教えるわけがない。
むしろ習い事が長期化したほうが、経営側は安定的に長期にわたって収入を得られるから、さっさと上達されちゃうと困るとすら、思っているフシすらある。
もし、なかなか進級しない、なかなか上達しない場合、ギャアギャア文句をいったところで、絶対に何も変わらない。親が何か環境なり条件を変えるなりしなければ、何も変わらないと思う。
だから、スクールに完全にお任せにしないで、よくスクールの授業風景と、子供の言動を観察する必要がある。
2つ目、スクールが終わった後、今日は何の練習をやったか?とか、どんなコーチだったか?とか、とにかく、子供に根掘り葉掘り、必ずしつこく聞くべき。
子供は自分のやっていることに親が興味をもっていることを認識すると、多少なりともそれを意識するようになるみたい。もちろん、最初はとても反応が悪くてウザがられるけどね。
でも、しつこく聞いていると、そのうち、今日のテストは受かりそうもない、とか、受かりそうな気がする、とか、言うようになってきたんだよね。
スクールがあった後の帰り道や、その後の夕飯で必ず話題に出して、聞くべき。話す内容が出しにくいなら、やっぱり練習をキッチリ見学して、それを話題に出しまくるのがいいみたい。
イチイチ、見学するのは大変なんだけど、特に小学校低学年の子供の上達をアシストする上では、これがかなり重要に思えるよ。
3つ目、進級テストに落ちた要因を親がきちんと把握して、子供に分からせること。
何度もスクールとやりとりしてわかったけど、まあ、最低限、落ちた子供に落ちた理由を話してはいるっぽい。ちゃんと説明しました、って説明する。だけどね、理解させました、じゃないんだよね。
子供は落ちたって事実だけで、頭が一杯になっちゃって、じゃあ、どうすればよかったのか?なにが悪かったのか?っていう次に向けた頭の切り替えができない場合が多いっぽい。
だから、説明は聞いてはいるけど、分かってない場合がほとんど。当然だけど、そのまま次をやっても絶対に上達しない。何が悪いかわからないままやっていたって、成果はあがらない。
だから、必ずテストしたコーチに連絡をとって、進級する条件の確認と、どの条件をどういう風に満たしていなかったのか?を必ず聞くべきじゃないかな。
ビックリすることに、入学するときに配られた冊子に書いてある昇級の条件以外に、隠しの条件があったりする。
ついこの前も、上の娘が、平泳ぎ50mを1分20秒という条件はクリアしていたのに、落ちた。冊子には昇級条件は平泳ぎ50mを1分20秒とだけ書いてあるのにも関わらず。
電話して聞いたら、スタートと25mのターン時の最初の1回に「ひとかきひとけり」ができてないと駄目なんだそうだ。もちろん、冊子にはそんなことは書いてない。
落ちたときに娘にその説明をしたらしいが、娘には「ひとかきひとけり」という言葉すら、頭にはいってなくて、あやふやな説明しかできなかった。
これってヒドくね?私が電話してコーチから直接聞かなければ、あと何ヶ月かはこの条件を模索してたはず。他に条件がないのか?というのをしつこく細かく聞いたのは言うまでもないよね。
私のしつこい質問から得られた結果を受けて、次の月には娘は無事昇級できたわけ。
とにかく、コーチとよく話をすると、さすがに向こうも親が目を光らせているって思うらしい。まあ、ウルサイ親と思われるだろうけど、それがこちらにとって重要だと思う。
で、子供が落ち着いた次の日あたりと、次の練習にいく直前に、必ず言い聞かせる。今後の練習ポイントを頭にいれさせて、練習に出向かせると良いみたい。
4つ目、子供のフィジカルな能力を正確に見積もることと、自分の子供の頃と比べないこと
水泳をやらせててわかったことだけど、今の子供って外であまり遊ばないせいか、スタミナがそもそもあまりないんだよね。すーぐに息があがっちゃう。
テストの日も最初からテストってわけじゃなくて、前半は練習だったりするから、そうすると後半のテストのときには、もうバテちゃって、本来の実力が出せない場合が結構ある。
バタ足なんかも、一定のスタミナと筋力がないと、どうしたって推進力が低くなる。そうすると、きちんとバタ足が出来ていたとしても、推進力不足で不合格になっちゃう。
週に1回スイミングスクールにいってるだけだと、スタミナとか筋力とか、そういう基礎的な身体能力は全然あがらないと思っていいと思う。結果として中々合格しない。
昔ってさ、プールサイドに座って、1時間のほとんどをずっとバタ足させてたりしたじゃん?あーいう筋力とスタミナを鍛えるようなトレーニングは今時のスクールじゃやってくれないみたい。
まあ、子供にとってつまらないし、親からもクレームがくるんだと思う。だから、あくまで技術だけを教える形になるんだろう。昔みたいに問答無用で筋力とスタミナを鍛えるみたいなことはしないみたいね。
だから、小学校低学年の子供で、特に身体が小さい子供は圧倒的に不利なんだよね。なので、スイミング以外にもう一つスタミナとか筋力をつけさせる努力をすると、かなり成果があがりやすいと思う。
ちなみにこの手の本人の身体能力的なことは、スクール側は絶対に本音を言わない。まあ、商売上当然なんだろうけど。でも、身体能力的に不足していることが明らかなら、それを補えるかを考慮するべきだと思う。
5つ目。子供の成長の具合には個人差があって、時期があってないと、なかなか成果がでないことがあるっぽい。早い年齢からやり始めればいいってもんじゃないのかも。
上の娘は3年の後半、4,5年で、身体能力が一気にのびて、運動会でリレーの選手になるし、スイミングも上級コースになってる。
クロール、背泳ぎ、バタフライ、平泳ぎは完全にマスターしてて、級があがるにはタイムが問題になるレベルになった。今思えば2年生からは本人にとって早すぎたのかもしれない。
下の息子も同じパターンかもしれない。となると小学校に入る前から始めてても、そもそも成果が出にくいのかもしれない。
早い子はさっさと泳げるようになるし、足も早くなるけど、それを見てると、自分も追い立てられてる気分になってしまうんだよね。こういう親、結構多いんじゃないかと思う。
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毎日、一定数、スイミング関係で、この政治色が強いブログを見にくる人がいるんだよね。
スイミングスクールに子供を通わせているけど、成果がでないから、いろいろ調べているうちに、ここにたどり着くんだと思う。
大事なのは、とにかくスクール任せにしないってこと。家庭教師だって1つの学期を丸々やってテストの成績が全くあがらなければ、普通はクビでしょ?
それが、スイミングスクールの場合、本人の身体能力とかを理由に言い逃れができてしまうから、平気で1年間進級しないような子供がでてくる。
ウチの娘は選手育成コースに進んでも、まだスクールを続けているけど、クロール、背泳ぎ、平泳ぎが出来た時点で、もう水泳は十分ってことでやめていく子供も多い。
スクール側もそれをよく知ってるから、平泳ぎは一番最後のカリキュラムになっている。
以前、支配人と話をして、平泳ぎが一番最後の理由を聞いたら、まずクロールで手足を交互に使うことを覚えて、次に背泳ぎ、で、バタフライで両手や両足を同時に動かすことを覚えて、最後に平泳ぎって理屈を話してた。
この理屈は普通のことなのか知らないけど、私的にはバタフライなんて出来なくても全然問題ないと思ってて、要するに平泳ぎを覚えるための抱き合わせ商法だと思ってる。
まあ、親のニーズがそうである以上、少子化でもあるしスクールは、子供を出来るだけ長くスクールに通わせようと画策すると思う。
特に、うちみたいな上達が遅い子は本気でカモだと思う。だから、スクール側とよく話し合いをして、チョロイカモだと思われないようにしないといけないんじゃないかな。
お金があって選択肢があるなら、マンツーマンのスイミングコーチを家庭教師としてつけたほうが、絶対にいいと思うよ。
多分、そのほうがトータルでかかる金額も安いしね。
うちは近所に気軽に通わせることができるスクールが1つしかないから、そこを選ばざるを得なかったけど、できるなら、他の選択肢を今でも探したいくらいだしね。
スイミングスクール関連で、このブログにたどり着いた方、頑張ってください。親の努力次第で、状況は大分マシになることもあるみたいです。